コロナウイルスについて、もっと知りたい人のためのQ&A⑪(最終回)
ウイルスに感染したら、なおらないの?なおるなら、どうやってなおるの?
ふつうは、なおります。たとえば、インフルエンザもウイルスによるものですが、なおりますよね。あたらしいコロナウイルスに感染しても、なにも症状もない人もいます。症状がでても、ふつうのかぜのようになおるひともいます。
でも、いま、こまっているのは、あたらしいコロナウイルスに感染したことで、息をすうはたらきがうまくいかなくなってしまう人も出ているからです。
ではどうやったらなおるのでしょうか。まずウイルスがはいりこんだ細胞は、ウイルスをたくさん作らされた上に、ふつうはそのまま死んでしまいます。すると体の免疫細胞がこれをそうじします。その時、免疫細胞はだんだん「べんきょう」し、ウイルスを見つけられるようになっていきます。ウイルスを見つけられると、免疫細胞がウイルスもこわせるようになります。こうして、ウイルスも、ウイルスに感染した細胞も体の中からへって、なおっていきます。
免疫細胞がたたかっているのをたすけるのに、くすりはないのでしょうか?くすりのはたらきは大きくわけて二つあります。くすりのはたらきは、ひとつは、ウイルスが人の細胞に入り込むのをじゃますることです。もうひとつは、ウイルスが増えるのをふせぐはたらきです。コロナウイルスはいまの新しいものが出るまではふつうになおるものとおもわれていたので、くすりがまだありません。
今回が最終回になります。私たちはしばらくは新型コロナウイルスと共存していかなければなりません。学校では「学校の新しい生活様式」に努めていきます。