学校の様子(過去分)

青少年健全育成町民大会

2月16日(日)午後1時よりあじさいホールで、青少年健全育成町民大会が開催されました。地域の方々や野球関係の方々を始め、子どもたちなどたくさんの方々が参加されました。内容は、下記のとおりです。特に、講演会の奥村氏のお話は、子どもたちにとっても指導者の方々にとっても、保護者の方々にとってもとてもよい内容だったと思います。

 記 
1 主催者あいさつ(薄井育成協会長)
  ・近年、子どもたちの「ライン」の問題が出てきているが、親子で話し合い、約束を決めていくことが大切だと考えている。
 ・今後とも青少年の健全育成のために、ご理解とご協力をお願いします。



2 表彰
 (1) 青少年育成功労表彰 福田 忠義 氏(馬頭ウィング監督)
 (2) 善行表彰(7名 ジュニアボランティアクラブ)
 

3 来賓祝辞(福島那珂川町長、大金那珂川町議会議長、平野那珂川警察署長)


4 モデル子ども会事例発表
 (1) 新町子ども会育成会
      ・奉仕活動 ・環境学習会 ・ボウリング大会 ・夕涼み会


(2) 白久子ども会育成会
      ・夏祭り(白久神社天王祭)子ども御輿担ぎ ・どんど焼き


5 講演会
  演 題 : 「イチローの原点を知る男、マー君を育てた男が語る!
         指導者として伝えたいこと・・・」
    講 師 : 奥村 幸治 氏

        (元オリックス・ブルーウェーブ 前少年野球世界大会日本代表

         チームの監督大会2連覇達成、現在パーソナルトレーナー)

内 容
   ・プロフィール:160回の講演、身長168cmでプロ野球の入団テストに挑戦。オリックスのバッティングピッチャーとして採用、イチローのバッティングコーチを務めた。宝塚ボーイズでマー君を指導し、キャッチャーからピッチャーへ転向させた。
  ・仰木監督について:前監督からは、「自覚と責任を持って行動しなさい。」と言われ、行動を管理された。仰木監督は、「グランウドで結果を出すこと、行動は自由でよい。」と言われた。監督自身は、毎日選手より先にグラウンドに来て走っていた。イチローに対しては、「何があっても1番で使い続ける。」と話した。その結果、イチロー(20歳)は年間210本安打を記録した。
    ・メジャーと日本の違い:日本のキャンプは9時から17時、管理的、コーチングもアドバイスを「与える」という要素が強い。メジャーは9時から12時、「自分で考えて行動する」という要素が強い。また、トップ選手は3時間前からトレーニングを始める。トップ選手から学ぶ環境ができている。「気づく」ことが大切。コーチングは、選手の気持ちを「聞き出す」ことが重要、選手も「伝える」という自己表現が重要。
  ・野茂選手等から:口を出さなくとも伝えることは可能。それは、「行動する」で伝わる。行動から気づいてもらえた。プロ野球選手になるには何が必要?の質問に、「強い体」と「」だと口を揃えて言う。「運」は自分でつかめるもので、人としての素晴らしさによって道が開けていく。応援してくれるファンなどへの「感謝」も大切。
  ・イチローは:オリックスに入団し、コーチからバットの握り方を指導されたが、変えなかったことで4日間で二軍落ち。やらねばならない手に届く目標を定めた。達成することでプラス思考になれる。ルーティン(縁起を担ぐこと)が非常に多い。(ヒットが出たときは右足から階段を上がり、打てなかったら左足から。打席に入るまでに行うこと、打席に入ったときの動作がいつも同じ等)バックをまたがないとかグローブを投げないなど道具を非常に大切にする。「自慢できることは?」の質問に、「愛工大名電の3年間、必ず寝る前の10分間素振りを欠かさなかったこと。」と答えた。「継続は力なり」。イチローは人間を磨き続けている。   準備を怠らない。ファンを大切にし、被災者に対しても毎年支援を行っている。WBCの時は、不調だったにもかかわらず、チームのことを考えて行動した。「最後に打ったヒットは、みんなが打たせたものだ。」と、稲葉が言っている。イチローでも悩み苦しんでいる。
  ・星野監督は:子どもの頃は母子家庭で育って大変苦労した。母親の手伝いをして得た1000円を持ってお店に行き、1000円のグローブと1500円のグローブをはめてみていたら、店の主人が1500円のを持ってけと言われた。ここから野球人生が始まった。リプケンという大リーガーが主催する少年野球世界大会のために、毎年1500万をそそぎ、野球少年の育成に努めている。
  ・マー君は:宝塚ボーイズの監督時代、マー君に駒大苫小牧への進学を勧め、見学に行ったとき、野球部のキャプテンから、「今日はわざわざ見に来てくれてありがとう。一緒に練習しませんか?」と言われた。帰りの飛行機で即入学を決定した。そのキャプテンが今度選抜に出場した苫小牧高校の佐々木新監督。マー君は、いつもグラウンドに落ちているゴミをそっと拾ってくる人。「運」の強い人。苫小牧時代に、「素直な心」と「吸収する心」が大切だと学んだ。駒大苫小牧のように意識の高いチームは、監督に対する非難の声は全くなく、愚痴をこぼす人も全くいない。失敗したとき、苦しいときの対処法を考えている。昨年24連勝できたのも、自分のためにと考えたのではなく、「東北のため、星野監督のために」と頑張ったことが最大の要因だと思う。