自然を生かした簡単工作(1)
竹を使った工作といえば、昔から「竹とんぼ」が親しまれています。なるべく軽く、かつ、バランスよく作るのがコツです。飛び方を見ながら調節すると、より高く跳ぶ竹とんぼができます。
基本形の竹とんぼ
【材料と道具】
- 竹(もうそう竹でも真竹でもよい。もうそう竹は、肉厚なので羽根に角度をつけやすい。真竹は、せんいが細かいので、精度の高いものができる。
- 小刀
- 接着剤
- えんぴつ
- 四つ目ギリ、三つ目ギリ
(1)はねを作る
- まず、竹をはねの大きさに切る(幅1.8cm×長さ12.0cm)。→図1
- 次に、小刀で削る部分を、えんぴつで書く。
- 小刀で、羽根の表側を、うすく削る。→図2
- 羽根の真ん中に、四つ目ギリで穴をあけ、さらに、三つ目ギリで直径3mmぐらいに広げる。(キリは真っ直ぐに立てて穴をあけること)
- 羽根の裏側も、表側と同じように削る。(最もうすい部分は、1mmぐらい)
(2)じくを作る
- たてに細く割った竹を削って、じくにする。
- 長さは、羽根の1.5倍(18cm)ぐらいにする。
- 先をやや細くして、羽根の穴にギュッとさしこむ。→図4
(3)はねにじくをつける
- 竹とんぼを平らな机に置き、机の端から羽根だけ出るように(たれるように)置き、バランスをみる。→図3
- 羽根が回り、片方が下がるようなら、バランスが悪いということなので、重いほうの羽根の表面を削って軽くして、バランスとる。
- バランスがとれ、羽根が水平におちつくようになったら、接着剤で羽根とじくを固定する。
(4)飛び方をみて調節する
- 全体が重すぎるとうまく上がらないので、羽根やじくを削って軽くする。
- じくが左右にぶれるのは、長さが足りないので、じくを作り直す。
〈参考図書〉
「絵で見るこれからの体験学習・4野外工作」(中村典男/学習研究社)