日誌

たたら製鉄(11月9日)

 11月9日(木)の快晴の午前中、国士舘大学の眞保先生と、刀匠の高野さんの御指導のもと、1学年総合的な学習の時間のたたら製鉄の本番を迎えました。

 6月からの学習で、郷土の歴史を眞保先生から学び、那珂川町は歴史的にみて、重要な地域だったことを学びました。出土する刀剣、装飾品などもあり、鉄が使われていることも学びました。

 たたら製鉄に向けて、砂鉄取り、炭切り、炭と小麦を練る炭練りなどの活動は高野さんのご指導のもと実践しました。炉の修繕、ふいごの修繕などは刀匠の高野さんおひとりで、時間があるときにしていただき、準備完了となりました。

 炭を入れ、火を焚いて、火力をあげました。そこに炭練りした砂鉄も入れて、ガンガン火を焚きました。

       炉の最終調整のようす

       保護者の方もお手伝いしてくれました。

 最高潮に火力が上がってきました。生徒は、かわるがわるふいごを吹いていました。ただ、体力もかなり消耗します。保護者の方にもお手伝いいただきました。本校一の力自慢の先生(1年2組担任)もパワー全開でがんばりました。

いよいよ、炉から、できた鉄を取り出します。      

まずは、ちょっとの欠片を取り出しました。

つぎは、大物を取り出します。

 生徒たちは、やけどに注意しながら、恐る恐る触ったり、熱を感じたりしていました。磁石にしっかりつくことも確認しました。

 今回の「たたら製鉄」では、約3kgほどの鉄ができました。これをもとに様々な刀剣や装飾品が作られていたことを実感できて、生徒も満足していました。鉄はなくてはならないものですか、鉄ができるまでの大変さを改めて知ることができました。

 今回、御指導いただいた、国士舘大学の眞保先生、刀匠の高野さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。ご参加いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。生徒たちは、無事、安全に体験をすることができました。総合的な学習の「郷土の歴史」のまとめの発表会は12月の授業参観で行います。参観いただけますよう、よろしくお願いします。